6.BDFの品質チェック

自分たちで作ったBDFを燃料として使用する場合、分析をきちんと行ってから使わないと、エンジンなどに、不純物で大きなダメージを与える場合があります。そうならないための、品質チェックが大事です。

品質の良いBDF作りのために

ひまわりBDF

ここで示す分析方法・規格値は、経済産業省資源エネルギー庁が定める「ニートFAME規格」(欧州におけるFAME規格(EN14214)に準じたもの)と、自動車燃料として販売できる「軽油規格」(ニート規格をBDF混合上限である5%に換算したもの)に基づいたものです。

大きな注意点としては、これを満たせば、作ったBDFを軽油の代わりに(あるいは混合して)自動車等を動かして良いということでは、決してありません。以下のような、厳密な決まり事があります。

  1. 軽油に混合して使用するためには5%体積以下(B5と呼ぶ)に限り、しかも、その製造、混合過程の管理、品質の確認などは「品確法」によって厳密に定められています。一般の人では、この規格を満足できるのは、おそらく不可能な位の厳しい規則です。なお、違反者には懲役または罰金刑が課せられます。5%加えたBDFは軽油として認識されることになるので、新たに石油取引税(リッター当たり32.1円)を支払う必要があります。ただし、このB5規格では、ディーゼルエンジンへの負荷は全くなく、安心して使用できることがすでに確認されています。
  2. 5%を超える比率でBDFを混合させて使用する場合は、この法律の規定からはずれますので、品確法での縛りや税金の支払い義務は無くなりますが、エンジン等への影響については詳しく調べられておらず、悪影響も報告されているため、完全に「自己責任」で使用する必要があります。特に、燃料系部品の腐食・膨潤、フィルターの目詰まり、粘性の向上による冬期間の固化などが有名です。また、ある調査では、BDFの混合比率を上げることで、通常の軽油と比較して排ガス中のNOxが向上すると言った、ショックな報告もあります。

[参考]資源エネルギー庁 石油製品の品質確保|品確法のご案内|品質確保

実際の分析方法

経済産業大臣の告示にて定められています。

[参考]BDF混合軽油規格に係る項目を測定する方法の告示について
「資源エネルギー庁 石油製品の品質確保|関連情報|関連法令集」より

BDF製造過程で混入してくる不純物として以下の物があり、下記の分析方法でその混入を分析します。なお、4・5はFAME規格には無く、B5の規格にのみ必要な事項です。

  1. トリグリセリド
    高速液体クロマトグラフィー法による
    [参考]経済産業省告示第七十八号
    「資源エネルギー庁 石油製品の品質確保|関連情報|関連法令集」より
  2. メタノール
    ガスクロマトグラフィー法による
    [参考]経済産業省告示第七十九号
    「資源エネルギー庁 石油製品の品質確保|関連情報|関連法令集」より
  3. 酸価の測定による
    [参考]電位差滴定法 JISK2501
    「京都電子工業株式会社」より
  4. ぎ酸、酢酸、プロピオン酸
    イオンクロマオグラフィー法による
    [参考]経済産業省告示第八十号
    「資源エネルギー庁 石油製品の品質確保|関連情報|関連法令集」より
  5. 酸価の増加
    電位差滴定法による
    [参考]経済産業省告示第八十一号
    「資源エネルギー庁 石油製品の品質確保|関連情報|関連法令集」より
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